「……屋上?」
「うん、そう。あたし、倉庫に入る時屋上から入ってきたの」
「屋上って事は屋根の上でも走ってきたのか?」
「うん!屋根の上走って飛び越え……って……」
しまった!
「りぃ~のぉ~」
「たたたた貴兄!タンマタンマタンマ!」
忘れてた!そう言えば貴兄が隣にいるんだった!
貴兄が隣にいる事を忘れ、危険な行動を自ら暴露してしまうという大失態。
貴兄が怒ったら煌ママより怖いのに!
「あぁ~思い出しただけでも恐ろしい……」
「ちょ……彼方ストーップ!」
火に油を注ぐような事今言わないで!!
ブルブルと肩を震わせる彼方にそれ以上言うなとでも言うように左手を突き出す。
けど、遅かった。
「あれだけ危ない事するなって言ってるだろ!」
「ごめんなさーい!」
お兄様、ご立腹なり。
「落ちて怪我したらどうするんだ!」
「……ごめんなさい」
ソファーに正座してひたすら頭を下げる。
あぁ……さっきの甘々は一体何処(イズコ)へ。
今のお兄様はまさにツン。
甘々と合わせるとツンデレだ。
「……ったく。少しは大人しくしてろ」
「……はい」
「お前の心配してんのは俺だけじゃねぇんだぞ?」
「……え?」
「ここに居る全員が心配してんだ」
「……っ」
「獅鷹と鳳皇の中心にいるのはお前だという事をいい加減自覚しろ」
貴兄……。


