「凛音、話飛んでる」
「あ、ゴメンゴメン」
何故か機嫌の悪い十夜に素直にそう謝ると、再び話を戻した。
「えーっと?」
「俺等が仕留めに行ったところだろ」
「あ、そうそう!」
ポンッと手を叩いて口を開く。
「奴等、二階のロフトにいてね、潰すなら今しかないと思って煌達が仕留めにいったの。そしたらさ、なんとそのロフトには扉があって」
「で、そこから逃げた奴等を俺等四人が追いかけた」
あたしに続いてそう説明してくれた煌は顎で彼方達を指し、更に続けた。
「奴等が逃げた扉は隣の工場へと繋がっていたんだ。俺等は奴等の足音を追いかけ、最終的には追い詰めた。なのに、あと一歩という所で奴等に消火器を吹きかけられたんだ」
「お陰で俺と壱は粉まみれ」
「すぐに追いかけたが奴等の姿は既になかった」
「……成る程」
煌と彼方の説明に貴兄が小さく頷く。
けれど、煌の説明はまだ終わらなかった。
「奴等は俺等から逃げた後、出口という出口を全て塞ぎやかった。開いていたのは二階の窓だけだ」
「その時、あたしと十夜がいた倉庫の出入口も外から奴等に閉められたの。
煌達が帰ってきて、どうしよう!ってなった時に、あたし出口があるのを思い出したんだよね。
で、最終的にはそこから出て、外から扉を開けたの」
「ちょっと待て。出口は全部塞がれてたんだろう?二階からでも出たのかよ?」
「ううん、屋上」
嵐ちゃんの問い掛けにサラリとそう答えると、獅鷹メンバーに「はぁ?」と素頓狂な声を上げた。


