Ri.Night Ⅳ


こわっ!今、目キランッて光った!


「ナ、ナニヲイッテルノ、カナタサン」


あまりの恐さに何故かカタコトになるあたし。


恐すぎて目を合わせられません。


けど、煌ママから逃げられる訳がなく。



「帰ったらその道とやらを教えて貰おうか?」


「い、いや聞かなくてもよろしいかと……」


「あぁ゙?」


「……何でもありませぬ」



最早目の前にいるのはママなんて可愛らしいモノではない。


悪代官だ。悪代官。



「煌それぐらいにしてやれ。これからはもうしないだろ」


「えっ!?」


「しないよな?」


「……ハイ、シマセン」



……コワイ。コワイよ十夜サン。


悪代官の次は大魔王様デスカ。


何なのこの二人。戻って早々脅すなんて……。


と思っていたら。



「心配させんな」


突然そう言われ、頭にそっと手を乗せられた。


……きゅん。


急に変わった声色とその大きな手に胸がきゅんと疼く。


つい、今の今まで目を光らせていた大魔王様は何処へやら。


ギャップが激しすぎて心臓が爆破しそうだ。


もうホント、十夜には敵わない。