こわっ!今、目キランッて光った!
「ナ、ナニヲイッテルノ、カナタサン」
あまりの恐さに何故かカタコトになるあたし。
恐すぎて目を合わせられません。
けど、煌ママから逃げられる訳がなく。
「帰ったらその道とやらを教えて貰おうか?」
「い、いや聞かなくてもよろしいかと……」
「あぁ゙?」
「……何でもありませぬ」
最早目の前にいるのはママなんて可愛らしいモノではない。
悪代官だ。悪代官。
「煌それぐらいにしてやれ。これからはもうしないだろ」
「えっ!?」
「しないよな?」
「……ハイ、シマセン」
……コワイ。コワイよ十夜サン。
悪代官の次は大魔王様デスカ。
何なのこの二人。戻って早々脅すなんて……。
と思っていたら。
「心配させんな」
突然そう言われ、頭にそっと手を乗せられた。
……きゅん。
急に変わった声色とその大きな手に胸がきゅんと疼く。
つい、今の今まで目を光らせていた大魔王様は何処へやら。
ギャップが激しすぎて心臓が爆破しそうだ。
もうホント、十夜には敵わない。


