「凛音……」
「皆の元に、戻りたい」
「……あぁ」
「……毎日一緒に学校に行ったり、手を繋いで階段上がったり……ソファーで馬鹿みたいにはしゃいだり、」
──感情が、溢れる。
「プロレスとかトランプとか……また皆と色んな遊びがしたいっ!」
──言葉を吐き出す度、今までの思い出が鮮明に映し出されて。
「夏祭りにも行きたいし、バースデーソングも歌いたい……っ!」
──涙と一緒に零れ落ちる。
「……また、皆で暴走したいっ……!」
鳳皇の事、何度も忘れようと思った。
「皆と、一緒にいたいっ……!」
けど、忘れられなかった。
「ずっとずっと一緒にいたいっ……!
皆と、一緒にいたいっ……!」
どんなに頑張っても、あたしはあの楽しかった日々を忘れる事は出来なかった。
「離れたくない。皆、皆大好きなの」
「あぁ」
「一緒に、いたい」
「あぁ」
「皆と、一緒にいたい……っ!」
……もう、自分が何を言っているのか分からなかった。
皆への想いが心の中でグチャグチャになって、どうやって伝えたらいいのか分からない。
楽しかった思い出や、哀しかった思い出。
今更許してもらおうだなんてそんな都合のいいこと無理なのかもしれない。
それでも、伝えなきゃと思った。
言えと言ってくれた貴兄と優音にも。
こんなあたしの名前を呼んでくれた鳳皇の皆にも。
自分の想いを伝えなきゃいけないと思った。


