落日の楽園(エデン)

 まだ、早すぎるかな―

 ぼんやり頭の片隅で、もう一人の自分が囁いていた。

 だけど、自分たちは普通の恋人同士とは違うのだ。

 今日明日にも、引き離されるかもしれない。

 だから……いいんだ。

 まるで、姉弟であったことこそが悪いのだといわんばかりに、舞はその記憶にすべての罪を押しつけ、目を閉じた。