ルルー工房の月曜の午後





やはり同じ地域の工房どうし、仲良しこよし、とはいかないのだろう。


レイエ工房とルルー工房はライバルどうしと言ってもいい関係。


まして「ルルーがレイエの依頼を掠め取った」などと言われている天井画の件で、レイエが手を貸すわけもないと、三人は思っているのだろう。



けれど。


「ルイのようなひとだっているんです。レイエ工房の皆が皆、ルルー工房が嫌いというわけじゃないんじゃないかな、って、僕は思うんです」



それに、以前フィルマン・レイエがセヴランとともにルルー工房へ来たときのことを、ベルははっきりと覚えていた。


あのとき、エドガーが描き直した天井画を見て、ギラギラと光ったレイエの目。


その光は対抗心だけではなく、焦がれるような憧憬をはらんでいた。



「納期は伸ばせるかもしれませんが、やはり多少信用が落ちることは確実ですから、それは最後の手段にして、頼んでみるだけ頼んでみませんか?」