ルルー工房の月曜の午後




一体何なんだろう、と思いながらその様子をしばらく眺めていると。



「ムラが多い。もうすこし練ったほうがいい」


そう言って、背を向けて去っていく。



思わずベルもエドガーの真似をしてイエローオーカーを間近でじっと見つめると、

なるほど、ほんのすこし油と黄土の混ざりきっていないところが見えた。



素直に練り直しはじめながら、「ねぇ、リュカ」と、ベルは何気なくリュカに声をかけた。



「ん?」


「イエローオーカーもそうだけどさ、大抵の絵の具は二、三日は保存できるよね。

親方はどうして、すこし作っては使いきって、また作って、ってしてるんだろう」



あまり効率的なやり方ではないと思うけれど、とは口にしないでおいた。


万一聞かれていたら恐い。



ベルの疑問に、リュカは「あぁ、それね」と、苦笑した。



「ベル、でも君は今、ムラが多いって言われただろ」



確かに言われた。けれど、それが何だと言うのだろう。


首を傾げたベルに、リュカはただ穏やかに笑って。



「もっと練習しなくちゃね?」