「おまえはもう! なんでそう意地の悪いこと言うんだよ! せっかく新しくできた弟子仲間じゃないか」
ごめんな、と、なぜかジルの代わりに謝って、ルイはジルの頭を無理やり下げさせた。
「こいつ、良くも悪くも素直なんだ。根は悪い奴じゃないから、あんまり嫌わないでやって?」
「べつに嫌われたらそれでいいけど」
「おいジル!」
ルイが再びジルの頭をひっぱたく。
それだけひっぱたかれても怒るでもなく、相変わらずつかみどころのない表情を浮かべているジルを見て、ベルはなるほどな、と内心で納得した。
ジルはただ、思ったことをなんでもすぐに言ってしまう質なだけの人なのだろう。
「力仕事については、」
わかってしまえば怖くない。
ベルは騒ぐ二人に割り込んで言った。
「たしかに自信はありません。けれど、力をつけるよう努力します。最初のうちは先輩として、優しく教えてくださるとありがたいです」
よろしくお願いします、と、ベルは頭を下げた。
それから頭を上げると、驚いたような顔のジルと目があった。



