目をキラキラさせて語るルイは、本当にエドガーの絵に心酔しているようだった。
だからこそ、わからないことがひとつ。
「ルイさんは、どうしてルルー工房でなくレイエ工房に入ったんですか?」
ルイの横顔を見上げて、ベルは問う。
すると。
「ルルー工房には、入れてもらえなかったんだ」
困ったような笑みを浮かべて、ルイが言った。
「ルルーさんはね、もともと弟子はとらない主義だったんだよ」
「え、そうなんですか!?」
予想外の言葉に、ベルは目を見開いた。
「リュカもジルもレオも、もとは身寄りのない孤児で、最初は下働きとしてルルーさんに雇われていたんだ。働いているうちに絵に興味を持って、いつのまにか弟子になっていた」
あ、レオってのは今ヴェネツィアに留学してるヤツね、とルイは付け足した。
すると、今、教会でエドガーと一緒に仕事をしているのはジルというのか。
「だからルルーさんが最初から弟子として迎えたのは、あんたが初めてなんだよ、ベルトラン」
「……そう、なんですか」



