【紫音side】



猛暑日が続く中、俺らは夏休みに突入。


今年の夏はずっと一花といるつもり。


そして、クーラーを全開にして部屋のベッドでダラダラする俺と………


床にぺたんと座り、テレビを観てる一花。


よく分かんない昼ドラ。


何が面白いんだか……。


「へっ⁉︎ヒロシと春子浮気してたの⁉︎大人って怖い…」

「一花は浮気する様な大人になるんじゃねーぞ」

「ならないよぉ‼︎紫音こそ浮気したら別れるからねっ‼︎」

「おう、上等だチビ」


絶対、浮気しない自信アリアリ。


俺って、結構一花に惚れてんの。



「あ、そんな昼ドラより話したい事あったんだ」

「ん?なぁに?」

「明後日からアメリカ行くから荷物準備しとけよ」

「ふぇっ‼︎急だよ〜‼︎もっと早くに言ってよ‼︎」


父親の頼みであるモデルの仕事。


そして、夏休み前に苦労して悩んでた一花を逃避行させるため的な?


仕事終わったら、親父から別荘借りてパーっと遊ぶつもり。