「そして、お父様は一花を政略結婚させようとしてる。もちろん、会社のために……」
そんなの絶対に嫌だよ…。
あたしは道具じゃない‼︎
「まっ、俺が阻止してあげるけどね‼︎」
「えっ…そんな事出来るの?」
「うん。俺が父さんの会社乗っ取れば良いだけの話‼︎あの屋敷から出してあげるから、紫音君も協力してくれる?」
「俺に出来る事があるなら、なんでもします」
紫音の真っ直ぐな瞳……。
お兄ちゃんの本気な顔。
「2人とも……ありがとう…っ」
「泣くなよ。一花は俺が守ってやるから」
「ほんとに…?」
「あぁ。泣き顔なんて嫌いだ。好きな女1人幸せに出来ねぇとか彼氏失格じゃん」
テーブルの下で紫音に握られた手が温かい……。
あたし、今の状況から抜け出したい。
お父さんの道具になんてなるつもりないから‼︎
「んじゃ‼︎紫音君、計画立てよっか‼︎」
「はいっ」
守ってくれる味方がいる。
泣いてばっかじゃダメ……。
あたしも頑張らなきゃ‼︎

