俺様には甘いイチゴを。




おじいさんの話によると、一花の家庭環境は複雑らしい。


まだ一花すら知らないと言う事を俺に教えてくれた。


「一花は妾の子だ…。体裁を守るためにあの子は隠される様にここで育った。本当は、誰よりも寂しい子なんじゃ…」



ワケありだとは薄々思ってた。


アイツの笑顔の裏には、悲しいモノがいっぱいあるって…気付いた。



「そして一花には兄がいる。3つ年上の兄だ。そいつが将来的に会社を継ぐだろう。だが、一花は18になると……」


目の前が真っ暗になった。


信じたくねぇよ……そんなの…。


会社のために別な男と結婚するなんて、絶対に無理。


「だから…悪いが一花から手を引いてくれぬか?お前にも迷惑をかけてしまう…」

「迷惑じゃないです。俺が必ず一花を連れ戻します」

「なっ、そんなの…‼︎」

「大丈夫です。…俺が…一花いないと無理なんで」



だってすげー惚れてんだよ。


自分でもバカみたいに。


俺が必ず一花を連れ戻すから、待ってろよチビ。