俺のことを好きな様に使う性悪モデル。
でも、コイツの存在には強気になれないらしい。
「茉夏ちゃん…今日も可愛いね?放課後、デートしない?奢るよ」
「無理。事務所と打ち合わせ。奢られなくてもお金持ってる」
「素直じゃないな〜‼︎そんなとこも好きだよ?」
「んー…うるっさいな‼︎なんなの⁉︎大輝って暇人⁉︎」
「いや……。茉夏ちゃんに惚れてるただの男かな」
「キモイ………」
茉夏は大輝に好かれてる。
一方的に大輝が押し掛けて、ストーカー行為ギリギリのラインだけどな。
いい気味だ‼︎
「ねぇねぇ、紫音‼︎大輝君と茉夏ちゃんて仲良しだねっ‼︎」
「…一花やっぱ天然だな」
「へっ?あたし天然じゃないもん‼︎」
首をぶんぶん横に振る。
天然で鈍感………
それでこそ、俺の一花だ。
「じゃあ、俺らも行くか」
「どこに?」
「午後から授業めんどいからサボる。着いて来い」
「彼女なんだから拒否権ぐらい下さい‼︎」
「はいはい。分かったから暴れんな」
さて、今日は屋上と保健室どっちにしようか。

