動揺したまま、なぜか犠牲にされたあたしは紫音と屋上へ。
最初の授業からサボリ……。
「紫音、あたし授業出たいよっ」
「お前、バカなんだから出ても出なくても変わんねーだろ」
「意地悪‼︎」
「好きな子ほどイジメたくなるんだよ」
笑いながら、あたしの髪を撫でた。
その仕草とか笑顔とかズルイよ……。
なんでも許せちゃう。
「じゃあ、あたしも紫音のことイジメる‼︎好きだからっ‼︎」
「うっせーな。お前は黙って俺にイジメられてろチビ‼︎」
「うひゃっ⁉︎離して〜‼︎」
ぎゅっと後ろから抱きしめられ、すっぽり紫音の腕の中。
ほんのり香る香水とか好き……。
抱きしめられるのも大好きだよ。
「いじけんな。機嫌直せって」
「…ちゅ、ちゅーしてくれたら…」
「うわ〜大胆。まぁ、一花がお望みならしてやる。へばんなよ?」
「たっ、食べられる…?」
「唇だけな?」
30分程、紫音の膝の上でキスの嵐。
幸せだけど体力奪われました……。

