俺様には甘いイチゴを。




HR後の休み時間。


大輝君がすごくげっそりしてます……。


だけど、お腹を抱えて笑う紫音の側に転校生の茉夏ちゃんが…‼︎


「ねぇ、あたしアンタのことは覚えてる」

「俺?……あっ‼︎お前、体育館倉庫に閉じ込められてた一花助けてくれたヤツだろ⁉︎」

「へっ⁉︎あたしのこと助けてくれた人⁉︎ありがとうございます‼︎」


今でも忘れないよ。


女の子達に閉じ込められて、助けてくれたの‼︎


やっと会えたし、お礼言えた〜‼︎


「忘れたわ〜。てか、アンタが彼女なんだ?」

「うっ、うん‼︎そうだよ‼︎」


小悪魔っぽいネコ目にジーっと見詰められる。


美人さん……。


「こんな子供っぽいのが趣味なんだね。意外」

「こ、ここ子供っぽい……」


茉夏ちゃんに比べたら、あたしなんて子供っぽいですよ〜だっ‼︎


身長だって低いもん……。


「ははっ‼︎言われてんじゃん、一花」

「紫音も笑ってないで助けてよっ‼︎」

「…紫音?ねぇ、紫音ってlockのモデルやってない?」

「は、はぁ⁉︎してねーから‼︎見間違いじゃね⁉︎」


紫音が慌ててる?