俺様には甘いイチゴを。




クラス替え初日の騒がしい教室。


朝のHR開始のチャイムと同時に、担任のおじちゃん先生が来た。


「席に着け〜。先生の自己紹介をしたいところだが、このクラスに転校生が来た‼︎全員よく話を聞くように‼︎」


確かに、教室の机の数が1つ多い。


どんな子かな⁉︎



ガラガラ––––––––………


教室のドアを静かに開けて入って来た女の子。


あたしはハッと息をのんだ。


だって………ものすごく美人さんなんだもん‼︎


キレイに伸ばされた胸下まである茶髪。


身長も170cmは超えてるよね……。


「花田茉夏(ハナダ マナツ)です。…よろしくお願いします」



そんな時、急に立ち上がった大輝君が教室の沈黙を破った。


「運命だ……。俺のこと覚えてる⁉︎去年の秋に会ったよな⁉︎ほら‼︎紫音も会っただろ⁉︎」

「は⁉︎…覚えてねぇな」

「コラ‼︎氷山‼︎まだ自己紹介の途中だろ〜」

「先生は黙ってて‼︎俺の女神にやっと出会えたんだから〜‼︎」


大輝君、謎の大興奮。


そして冷めた顔の茉夏ちゃんが一言。


「覚えてない。気持ち悪いんだけど」