俺様には甘いイチゴを。




後日、教科室でサボリタイムの俺に親父から返信。


『可愛い彼女〜(((o(*゚▽゚*)o)))
来季のモデルちゃんに採用♡』


息子として青ざめる程、女子力高過ぎるメールに軽く恐怖‼︎


そんな俺のスマホをチラッと覗き込む、同じくサボリタイムの一花。


「メール中ですか?」

「まぁ、そんなとこ」

「お、おおお女の子だったり…?」

「だったらどうする?」

「ふぇっ…ヤ、ヤダぁ…」


マジで泣きそうな顔。


この小動物はイジメ過ぎに注意。


「紫音モテモテだから不安だもーん‼︎」

「確かにモテるな」

「うわ〜ん‼︎モテないでよぉ〜‼︎」

「泣くなって。俺、一花にしか興味ねーから」

「嬉し過ぎる…。もう泣きません…」


俺に擦り寄って、柔らかい笑顔。


この笑顔にどれだけ癒されたかな…。



とどのつまり、一花がいれば俺は何もいらない。


それだけ、コイツが大好きなんだ。


素直なとこも、泣き虫なとこも、全部俺だけのモノ。