俺様には甘いイチゴを。




帰国して3日後には始業式。


時差ボケで寝不足が抜け切らないまま、始業式に出ず………


教科室に引きこもり。


「おっはよ〜。紫音‼︎」

「…はよ、大輝」

「なんだよ〜‼︎顔色わりぃな。また撮影でアメリカとか?」

「その通り。給料弾んだから良いけどな〜」

「羨ましいー‼︎今度、メシでも奢って‼︎」


まずは、一花が優先だ。



そんな俺の癒し一花チャンは、放課後に教科室へ来た。


ちょっと髪切ってんの、可愛い。


「紫音〜‼︎えへへ〜♪会いたかったです‼︎」

「突進すんな。お前は、サイか」

「だって、ずっとくっつきたかったんだもん…。ダメ?」

「ダメじゃねー。こっち来い」


俺の膝に乗せて、ピンクの唇を指でなぞる。


顔真っ赤にしてリンゴみたい。


イチゴのクセに。


「ちゅーしないの?」

「随分、積極的じゃん。欲求不満?」

「うん…。紫音にちゅーしてほしい。好き過ぎて倒れそうですぅ〜…」

「あんま可愛い事言うな…バカ」


俺が返り討ちで照れる…。


もちろん、期待通りキスしてやった。