俺様には甘いイチゴを。




眩しくて暑い程の光を浴びて、色んな角度からシャッターを切られる。


俺がモデルやってるのは、大輝しか知らない。


色々とめんどくさそうだからバレたくねーじゃん…?



「やっぱ、しーちゃん最高だよ〜‼︎高校卒業したら、モデルやんね⁉︎」

「ぜってーヤダ‼︎」

「え〜…向いてると思うんだけどなぁ」

「来年こそ、モデル雇えよ」

「しーちゃんに頼むから結構です♪」


何言っても無駄っぽい……。


軽いショックを受けながら、今季の俺の仕事は終了。


やっと終わった〜‼︎


もちろん、給料はかなり弾んだ。


普通のサラリーマン以上は確実に貰ったし良いや。


この給料で、一花と遊んでやる。



残りのアメリカ滞在期間は、父親のデザイン業を間近で見た。


デザインに関しては、心から尊敬してるつもり…。


「そうだ‼︎しーちゃんに見せたいモノあるんだ‼︎」

「ん?なに?」

「じゃーん‼︎これ、どう思う?」


ドサッとデスクに置かれた大量のデザインのイラスト。


そこに描かれているのは、ピンクのワンピースで。