小刻みに震える一花を抱きしめていれば、超笑顔の大輝が来た。
女を4人連れて。
「紫音。この子達が主犯格だって。そうなんでしょ?」
「そ、それは…っ‼︎」
「言い訳してんじゃねーよ。ブス」
俺より先に大輝がキレた。
女達の顔が恐怖に染まる。
「…紫音の側にいて目障りだったの…」
「だから閉じ込めてやったのよ」
「そんな理由知ったこっちゃねぇけど。次、コイツ泣かしたら分かるよな?」
「俺らが、学校にいられなくしちゃうよ〜」
女達を一花に謝らせて、とりあえず一件落着。
また何やられるか分かんねぇから、俺が側にいてやんなきゃ……。
そして、俺らを呼びに来たあの謎の黒髪美女に礼しないと。
でも……学校中を探し回ったけど、見付かんなかった。
しかも、あの顔に見覚えがある様な…
ない様な……。
解決したけど、少しの疑問が残った。
アイツ誰っつーか、何者⁉︎
「お礼したかったのに……」
「また今度だな。いつ会えるか分かんねーけど…」
一花も元気ないし。
ヘコんでる顔とか、一番似合わない顔しやがって。

