俺様には甘いイチゴを。




とうとう運にも見放された様です。


電話が繋がらないよぉ〜‼︎


今のあたしって、かなりピンチじゃないですか⁉︎



それに、もうこの寒い季節。


足下が冷えて寒い……。


ドアにもたれかかり、半分諦めの気持ちでいた時だった。



コツコツコツ––––––––………


ヒールの様な誰かの足音…?


助けてもらえるチャンスかも‼︎


「すいません‼︎誰か助けて下さい‼︎閉じ込められてるんですー‼︎紫音…助けて…」


声の限り必死で叫んだ。


すぐにドアがカタカタと動くけど、鍵が問題で……。


「鍵掛けられてるのね?でも安心して。必ず、あたしが助けてあげるから」


顔は見えない。


でも、すごく優しい声色であたしを安心させる材料には十分…。


正体不明の彼女を待ちます‼︎



いじめっ子の女の子達は、あたしが紫音の彼女じゃ不満なのかな……。


だけど、あたしは誰よりも紫音への気持ちは大きいから。



紫音、あたし負けないよ?


頑張れるもん。