俺様には甘いイチゴを。




一花の手作りケーキを食べてから、2人で風呂に入る。


多分、2人で入ることに慣れたんだよな……。


最初の頃の顔真っ赤にしてる一花が懐かしい。


今じゃ普通に俺に寄り掛かってくっついてくる。


「紫音の髪洗ってあげよっか?」

「じゃあ、俺は一花の体くまなく洗ってやる」

「変態に磨きがかかりましたね…。髪洗ってあげませんよ‼︎」

「ごめんって。俺が悪かった…」


そして、最近は強気の一花ちゃん。


遠距離になって強くなったみたいだ。


弱々しい小動物みたいな泣き顔の一花はどこいった…‼︎



風呂から上がると、逃げようとする一花をバスタオルで捕まえる。


「ひゃぁっ‼︎離してー‼︎」

「ヤダ。お前、逃げるし」

「こ、怖いって〜‼︎抱っこじゃなくても歩けますー‼︎」

「黙って抱っこされてろ‼︎チビイチゴ‼︎」


黙り込む一花の顔を覗き見れば、俺が見たかった真っ赤な表情。


それ、最高………。



ベッドに投げれば、もうこっちのモン。


「大人しく俺に食べられろ」

「うぅ…っ」