俺様には甘いイチゴを。




いつも通りオフィスで、会議に出たりデザインを書いたり。


そこに、杏子さんがふらりと現れた。


「紫音。アンタさ〜、明日どう過ごす予定なの?」

「え?いや…普通に家で過ごすつもりですけど」


明日は久々の休み。


一花いるのに特に予定決めてなかったな……。


「バカじゃないの⁉︎よく彼女に愛想尽かされないわね⁉︎」

「は、はぁ…?」

「今すぐこのオフィスの窓の外を見なさい‼︎…ほら、早くー‼︎」


ぐいっと窓ガラスに突き出されて、気付く現実。


街中を彩る赤や緑の装飾。


数々の木に巻き付けられた電飾。


そして、中心に立つ大きなツリー。



明日はクリスマスだ……。



「やべぇ…忘れてた…」

「うちの会社は毎年、クリスマスは会社休みなのよ〜。で、どうすんの?」

「今日、大至急プレゼント探して来ます…」

「仕方ないから、これあげる。あたしからのプレゼントよ‼︎」


ぶっきらぼうに投げ渡された封筒。


杏子さんは走っていなくなるし……。