俺様には甘いイチゴを。




モノクロを基調としたすごくオシャレで現代的なオフィス内。


紫音はここで働いてるんだ……。


数歩後ろを歩き、辺りをキョロキョロと見回しちゃう。


「ここが俺のデスク。少し仕事すっから座って待っとけ」

「デスク散らかり過ぎですね…」

「次々デザイン書いてくから、がさばるんだよ‼︎」

「ほんとだ〜‼︎デザインいっぱい‼︎」


女の子むけだったり、男の子向けだったり……。


バラバラだけど、あたしは紫音がデザインするお洋服は好き‼︎



ジーっと手元のデザインを眺めていると、頭上から高めの声が降って来た。


「あら‼︎アンタが紫音のお嫁ちゃん?小さ〜い‼︎」

「ち、小さい⁉︎つ、妻の…一花です…」


うっ〜…‼︎


美人さんに貶されると説得力が有り過ぎて傷付くのー‼︎


「杏子さん。あんま俺の嫁イジメないで下さい。泣き虫なんで」

「え〜、でも泣き顔好きなんでしょ?」

「余計なこと言わないで、出来上がったデザイン見て下さい。じゃ、俺は失礼しまーすっ」

「はぁ⁉︎ちょっと〜‼︎馴れ初めぐらい話なさいよ〜‼︎」


美人なお姉さんの言葉を無視して、紫音はあたしの手を引っ張った。



無表情な横顔もカッコイイ………。