俺様には甘いイチゴを。




くっそ可愛い……。


頭を撫でて、膨れる頬にキスをすると顔を真っ赤にして後退り。


「ごっ、ごごご誤魔化そうたって無駄だよ‼︎嬉しくないもん‼︎」

「ふーん…。じゃあ、もう頭撫でてやんね。キスもしねぇ」

「ふぇっ⁉︎ヤダヤダヤダ‼︎ごめんなさい‼︎ヤダ〜‼︎」

「許してほしいなら脱げよ。チビ」

「変態さん‼︎女の子に埋もれちゃえ‼︎」


俺がケンカした後って、素直じゃないイチゴ。


これもこれで可愛いんだな…。


「でもやっぱり…埋もれちゃ嫌…」

「埋もれねぇよ…。一花だけで十分」

「えへへっ、大好き‼︎紫音のこと、いっぱい大好き‼︎」

「煽んな、アホ。マジでいつ食わせてくれんの?」

「えっと〜……紫音ならいつでも良いよっ」


ふにゃっと笑って、擦り寄ってくる一花は小動物的。


ペットだ、ペット。


抱きしめれば、俺の胸に顔を埋めて最高の笑顔。


「紫音の匂い好き〜…」



絶対、離したくねぇ。


こんな独占欲が生まれるのも〝好き〟って感情の一部かな……。