俺様には甘いイチゴを。




完全にモデルモードの茉夏と別れて、舞台袖からショーを眺める。


杏子さんも、モデルだったんだなぁ〜…と改めて実感。


そして、茉夏は雰囲気がガラッと変わる。


普段の茉夏と全く違う……。


大輝に見せてやりてぇな。



そしてやっと、2時間に及ぶショーが終わった。


ショーで使われた服の片付けをしてると、少し寂しくなる。



「紫音。お疲れ」

「ん、茉夏もお疲れ」


濃いメイクを落とした普段通りの茉夏が舞台裏まで来た。


知り合いに合うの久々過ぎる…。


父さんと杏子さん以外に日本語通じる当たり前のことに嬉しくなってるし。


「紫音がデザインした服気に入った。マネージャーに頼んで予約したから」

「マジで⁉︎お買い上げ、ありがとうございまーす」

「いいえ。あ、そうだ……」

「どうした?」

「暇な時でも一花に電話してあげて。紫音に会いたいってスマホ離さないの」


確かにこっちに来てから、ずっと仕事のことで精一杯。


一花に電話はしても、気に掛けてやる余裕も無かった…。