俺様には甘いイチゴを。




週が明けた今日からは、茉夏もいない学校生活のスタート‼︎


寂しい上に退屈過ぎる…。


大輝君なんて授業の8割は寝てるし‼︎



「はぁ〜………退屈だなぁ」

「そうですね〜…。退屈です」


2人で呟く休み時間。


教室の窓から、秋特有の高い空を見上げる。


「ねぇ、一花ちゃん。退屈過ぎるから俺とサボんね⁉︎」

「うーん…。でも、次の時間数学だからどうしよう…」

「どーせ補習決定だから大丈夫‼︎ほら、行くぞ〜‼︎」

「へっ⁉︎ちょっ、待ってよ〜‼︎大輝君‼︎」


悪気の無い笑顔の大輝君に腕を引っ張られ、いざ屋上へ‼︎


分厚く重い扉を開けると、肌寒い空気があたし達を包んだ。


「あははっ‼︎寒い‼︎ヤバイな‼︎」

「うぅ〜‼︎風冷たいです‼︎ブレザー着て来れば良かった…」

「俺も‼︎これもう冬じゃね⁉︎」

「だって、来月クリスマスだよ‼︎」

「あ、そっか‼︎とりあえず、走るー‼︎」


ブレザーを着ずに、カーディガンのみの2人で屋上をぐるぐる…。


寒さを紛らわします‼︎