俺様には甘いイチゴを。




学校では茉夏のおかげで、紫音がいなくても楽しい生活を送れてた。


なのに事件です‼︎


「あたし来週から学校休むね」

「ふぇっ⁉︎なんで⁉︎」

「2週間後にアメリカのファッションショー出るから。早めに行っとく」

「そっか…。モデルさんのお仕事頑張って来てね‼︎」

「ありがと。何かあったら大輝を頼りなね」


ニコッと笑った茉夏は、あたしの頭をポンポン撫でた。


もっと寂しいね……。



「来週から俺ら2人だな〜。寂しい‼︎」

「ほんと寂しいです…」


ふらりとやって来た大輝君と、茉夏にジーっと視線を送る。


「そんな表情したって行くから」

「茉夏ちゃーん‼︎彼氏の俺も連れてってよ〜‼︎」

「絶対に嫌」

「バカンスしようよ〜‼︎」


ツンツンしてる茉夏と真剣な大輝君の掛け合いは面白い。



でも、来週から大輝君と2人…。


取り残された気分です‼︎