次の日はぐっすり眠り過ぎて、思いっ切り寝坊。
朝から杏子さんの機嫌損ねたら最悪だ。
シャワーを浴びて着替えてすぐにタクシーで出社した。
デスクに座った瞬間、気持ち悪いくらい笑顔の杏子さんが来た。
俺なんかした⁉︎
「紫音〜‼︎今日からデザインの勉強させてあげる‼︎」
「は、はい…。なんか良い事あったんスか?」
「ヤダ〜‼︎それ聞いちゃう⁉︎聞く⁉︎」
「見違えるほど機嫌良いんで…」
「昨日、ダーリンから電話来たのよ‼︎日本にいるから遠距離だし〜」
まさかの俺と同じパターン。
好きな人の話になると、杏子さんも女王様より乙女だ。
「俺も彼女、日本にいます」
「一緒じゃない‼︎はぁ〜……すぐ会いたくならない?」
「それより、俺にデザインさせて下さい」
「もう‼︎アンタ、可愛くない‼︎」
怒っててもどこか機嫌の良い杏子さん。
一花も俺が電話した時って、こんな感じなのかな。

