だけど俺は出張に来てる身。
プライドの高いらしい彼女をうまく宥めて落ち着かせた。
この人、疲れる……。
「あたしは星原杏子(ホシハラ キョウコ)。モデルの時はKyoね。よろしく」
「龍崎紫音。よろしくお願いします」
「ええ。大好きな人がいるから惚れないでね?」
「惚れません。杏子さんより何十倍も可愛い彼女いるんで」
「はぁ〜⁉︎あたしこそ、アンタみたいなクソガキに興味無いわ‼︎」
父さん。
俺、この人の下でデザインの勉強出来る自信ないです。
超上から目線過ぎてヤバイです。
「何よ、その顔〜‼︎良いから着いて来なさい」
「はーい。どこ行くんですか?」
「職場よ。憎たらしいアンタのために、デスクまで用意してやったんだから感謝しなさい」
自慢気に鼻で笑う。
そして、今日から俺の職場となるデスク。
早速、書類が山積みだ。
「これにウチの会社のこと書いてあるから今日中に覚えること」
「今日中⁉︎デザインは⁉︎」
「デザインなんて、その後よ‼︎」
あぁ〜………帰りたい。
結局、この日は書類を読み込むだけで終了。

