一花の愛情はたっぷりチャージ。
電話を切るとまためまぐるしい日常に戻るだけ。
デザインを書いて、出して、落選。
決して甘い世界じゃないことは痛感した。
そんな日常が続く中、急に社長室に呼ばれた。
寝不足気味の体を引きずりながら、父さんの元へ行く。
「急に読んでごめん‼︎でも、しーちゃんに伝えたい事あって‼︎」
「クビ宣告はやめてくれよ…」
「あはは‼︎そんなんじゃないよ〜‼︎ちょっと出張してみない?」
「出張?なんで?」
「俺の知り合いで、モデル兼デザイナーの子がいるんだよ。歳も近いし、先輩の下で勉強して来い〜‼︎」
急な父さんの判断により、やって来た隣街のオフィス。
モノクロで統一されたオフィス内が、オシャレ……。
受付けで事情を話すと、すぐに社長と掛け合ってくれた。
エントランスホールで待つこと約10分。
オフィスに響くヒールの音に顔を上げた。

