瞬く間に広まる紫音の噂。
日に日に噂が形を変え、有り得ない話まで浮かんでる。
例えば、同じクラスの女の子達の話。
「紫音君って、実はどっかの国の王子様らしいよ‼︎」
「え〜‼︎嘘だぁ〜‼︎」
「でも、確かにハーフ顔だよね…」
帰国子女だけど、ハーフじゃない。
どっかの国の王子様でもありません‼︎
そして、紫音人気がダントツの1年生。
通りすがりで聞いた男の子達は、話がぶっ飛び過ぎです…。
「なぁ、お前ら知ってるか?龍崎先輩、退学したの」
「知ってる‼︎アメリカでハリウッド俳優になるんだろ⁉︎」
「マジ⁉︎すげーイケメンだもんな‼︎」
「彼女可愛いし‼︎」
アメリカ行きましたけど、ハリウッド俳優になりません…。
ただ、最後の言葉だけは有難く思います‼︎
よく分からない噂が流れる中、昼休みの教室に優菜ちゃんが来た。
紫音のこと大好きだったもんね…。
「一花先輩っ‼︎お話があります‼︎今すぐ来て下さい‼︎」
慌ててあたしを教室から連れ出した。

