うずくまると背中を優しく撫でられた。
あたたかい……。
「言えたじゃん‼︎結婚して一花も強くなったね〜」
「お兄ちゃん…。ごめんなさい…」
「ん?なんで謝んの?」
「だって……お兄ちゃん、お父さんとの関係が…」
「あははっ‼︎そんなこと気にしてたのか‼︎あっ‼︎言ってなかったもんな‼︎」
お腹を抱えて笑い、その場にしゃがみ込む。
あたし悪いことしちゃったのに〜‼︎
「俺、勘当されても良いんだよね。もう社長だし」
「へっ…え、ええっ⁉︎社長⁉︎」
「うん。俺も自由に生きたくてさ〜。会社開いちゃった‼︎」
「そうだったんだ……」
お兄ちゃんがすごい理由、やっと分かった。
一緒に住んだこともないし、血の繋がりもないけれど………。
あたしにとっては最高のお兄ちゃんだよ。
「お兄ちゃん、ありがとう」
「いーえ。幸せになってね。いつでも、お兄ちゃんを頼りなさい」
本当に自慢のお兄ちゃんです。
車を運転する横顔に、もう一度心の中でお礼をした。

