結婚したからと言って、俺と一花が毎日会えるわけじゃない。
だけど、そんな日の夜は必ず電話をする。
前までは電話なんてそんなにしなかったけど、ほぼ毎晩。
まぁ、ほとんどくだらない話だけどこの時間は結構好きだったり……。
『紫音‼︎あのね‼︎今日あんまり眠たくないのです‼︎』
「めちゃくちゃテンション高いな…。どーせ昼寝のし過ぎだろ?」
『ふぇっ⁉︎なっ、なんで知ってるの⁉︎まさか……』
「変なこと考えんじゃねーよ。お前分かりやすいんだって」
『確かに隠し事は苦手です…』
電話口で声を聞く度に、直接会いたくなる。
触れたくなる…。
感情をぐっと抑えた。
「明日起きれなくなるぞ」
『うん。今、お布団入りました』
「えらいえらい。うさぎのぬいぐるみは?」
『ちゃーんとベッドにいますよ』
急に弾む声に俺まで笑顔になる。
うさぎのぬいぐるみ大好きだもんな。
「寝れそうか?」
『ありがとう。眠れそうです…。おやすみ』
「おやすみ」
結婚して変わったこと。
強いて言うなら、愛情が深まった。

