昼前に目覚めた時、隣には一花の姿がなくて。
階段を降りてリビングに行くにつれ、甘い匂いが鼻を掠めた。
キッチンに立ってる後ろ姿が小さくて可愛く思う。
「あっ‼︎紫音、おはよう‼︎」
「おはよ…」
「事後報告だけどキッチン借りてます‼︎オムライスですよ〜」
「うまそ〜。洋食作れる様になったじゃん」
「まだまだ練習中だけどね〜」
得意気に笑う一花手作りのオムライスを完食。
俺が食べるだけで、すげー嬉しそうに笑うんだ。
お礼も込めて片付けは俺の担当。
「紫音て良い旦那さんになりそうだよね〜」
「俺もう旦那さんなんだよね」
「あはは‼︎実感湧かなくて…。早く一緒に住みたいなぁ…」
「俺んち住む?空き部屋あるし」
「ううん。まだダメだよ」
くっそ〜…‼︎
俺はいつでも一緒に住みたいのに。
せめて卒業してからか……。
まずは俺が一人前に独り立ちしよう。

