【紫音side】
一花が彼女から妻になった。
結婚式を挙げたわけじゃないし、指輪すらあげてないから実感湧かないけど……。
そして、よく俺んちに来ては母さんから俺の好みを聞く。
花嫁修業の一貫らしい。
和食しか作れなかった一花が、洋食も作れる様になったし。
俺んちに来て作ってくれる。
「紫音ママにも味見してほしかったのに〜‼︎残念……」
「昨日から仕事でアメリカ行ってんの」
「そっか〜…。でも、紫音が食べてくれるなら良いや‼︎食べて?」
ピンクのエプロン姿で、小首を傾げて笑う。
俺、一花ちゃん食べたい……。
なんて正直なこと言えず、作ってくれたハンバーグを食べる。
「どうかな〜?しょっぱくない?」
「いや、普通にうまいけど…」
「良かった〜‼︎間違って砂糖入れちゃって、塩たくさん入れたの〜‼︎」
「マジで⁉︎でも、うまいから大丈夫じゃね?」
「ありがとう‼︎今度来た時は、オムライス作ってあげます‼︎」
手料理がこんなに嬉しいと思ったことなかった。
早く一緒に住みたい……。

