帰国してすぐ母親にも打ち明けた。
想像通り良い顔はされなかったけど、父さんの承諾のおかげでどうにかなった。
「いい?絶対に女の子は泣かせちゃダメよ‼︎」
「それ、父さんにも言われた」
「えっ⁉︎もう〜ヤダ〜‼︎」
なんとか了解を得た。
俺には味方だらけだ…。
だから、幸せになるために頑張れる。
そして、最後の砦とも言える一花のじいちゃん。
彼氏として一花と2人で改めて挨拶。
「必ず一花さんを幸せにし大切にします。なので…」
「やる‼︎嫁にやる‼︎持ってけドロボー‼︎クソガキー‼︎」
「貴方。昼間から飲み過ぎです。紫音君も困ってるでしょう」
「知らん‼︎飲みたい気分なんじゃ‼︎」
浴びる様に日本酒を飲み、さすがに心配になる…。
一花も困り顔でソワソワ。
「まぁ、でも……どこぞの知らない男に貰われるぐらいなら、お前で良かった…」
「おじいさん…。ありがとうございます」
「認めたわけじゃないからな‼︎勘違いするなっ‼︎……一花ぁ〜…」
「おじいちゃん‼︎泣かないで‼︎」
この日は、みんなでおじいさんを慰めた。

