俺様には甘いイチゴを。




2人でサボって来たのは紫音のお家。


引っ張られるがまま、部屋に入りベッドに座らされた。


ネクタイを外す紫音の色気のある行動につい目が奪われる。


「見られてたら脱ぎにくい…」

「なんで脱ぐんですか」

「一花と良いコトしたいから」

「下心満載ですね……」

「下心無いって言ったら嘘になるけど。どっか行きそうで怖いから、俺のって印付けてぇの」


あたしの隣に座り、余裕のない表情。


紫音の指が微かに震えてる……。


手を握ってあげると、力無く握り返された。


「あ〜…カッコ悪りぃ…。情けねぇな」

「そんなことない‼︎紫音は、世界で一番カッコイイよ⁉︎」

「ははっ‼︎ありがと。そんなこと言われたら俺、調子乗るわ」


ケラケラ笑ながら押し倒され、首筋にキス。


くすぐったくて思わず笑っちゃう。


「笑うなよ〜。離れてた分の隙間、全部埋めてやるから」

「…うん」



もう何があっても絶対に離れないよ。


あたしの人生、あたしが決めるんだから。