俺様には甘いイチゴを。




もちろん放課後だって、一花と一緒で最近は俺が大輝を放置気味。


まぁ、一花が俺の癒しで可愛くてしょーがないから仕方ない。



「…紫音‼︎事件ですっ‼︎」

「なしたの?イチゴ」


放課後の下駄箱で飛び跳ねる。


だから、お前は小動物か……。


「雨が降ってきちゃいました‼︎お天気お姉さん、降水確率10%って言ってたのに〜‼︎」

「俺、傘持ってねぇわ。お前持ってる?」

「あたしも忘れちゃった…。どうしよう……」


シュンとして、下駄箱で縮こまる。


連れて帰っちゃいてぇ……。


「俺んちまで走る?」

「へっ⁉︎でも…あたしのお家の方が近いよ?」

「俺んち来たら2人きりになれるけど?誰もいねぇし。いっぱい頭撫でてやる」

「…いっ、行きたい…かもです…‼︎」


頭撫でられるのが大好きらしい一花。


目をキラキラさせて、俺の腕に抱きつく。



つーことで、一花の頭に俺のブレザーを掛けて雨の中走った。


これでやっと2人っきり‼︎