俺様には甘いイチゴを。




さすがにこのままじゃダメだ。


元気のない日が立て続け。



梅雨時期には珍しい快晴の日、午後の授業はサボる予定で一花を教室から連れ出した。


屋上の風が心地良い。


「紫音…。授業出なくて良いの?」

「授業より彼女のこと気になって」

「えっ……」

「なんか隠してんの分かるから。今、お前が抱えてるもん全部話してみろ」


その瞬間、何かが外れた様に泣き崩れた。


ここまで声を上げて泣く一花は初めて見た…。


抱き止めると、俺の胸に顔を埋めて小さく話し出す。


「…っ、あ、あたし…紫音と一緒にいられないよ…っ」

「はぁ?なんで?」


別れるとか思ってんの?


それとも、俺が優菜といるから不安になったか?



泣き崩れる一花から聞いた事実。


そんな可愛いもんじゃなかった。



「他の人と結婚させられちゃう…っ。誕生日に結婚する…っ」


確かに、そんな話は前に聞いてた。


でも……マジで他の男と結婚させられるとか…。


一花を抱きしめる手が震えた。