俺様には甘いイチゴを。




【紫音side】



今週の月曜日から全く元気のない一花。


心ここに在らず…みたいな。



授業中に消しゴムぶん投げて、ちょっかい出しても作り笑い。


なんだよ〜……。


「俺のこと嫌いになったか。チビ」

「ううん。好き」

「あっそ……」

「あははっ‼︎紫音、顔赤い‼︎返り討ちにあってる〜‼︎」


大輝に指差されて笑われる始末。


ほんとに何かあったら言ってくれるだろ。



昼休みには、たまに優菜が教室に顔を出す。


告白されることは減ったため、俺より一花目当てって感じだけど。


「紫音先輩‼︎一花先輩とお話したいです‼︎」

「お前、自分の教室で友達と話してろよ〜」

「良いじゃないですか〜‼︎それに、一花先輩元気ないっぽいし…」

「やっぱりそう思うか?」

「はい‼︎いつもの笑顔じゃないもん…」


後輩にも気付かれてんぞ。


「俺、アイツの笑顔好きなのになー…」



こうゆう時に何もしてやれないのって、もどかしい。


俺、彼氏なのに。