俺様には甘いイチゴを。




学校がお休みの日曜日の夜。


梅雨時期にも関わらず、綺麗な星が空に散りばめられてた。


部屋の窓から星を見上げていた時、コンコンとノック音が。



「はーい」

「一花‼︎俺‼︎旺太‼︎」

「お兄ちゃん⁉︎」


急いで襖を開けると、すごく慌ててるお兄ちゃんの姿。


久々に会ったのに……。


「もう、お祖父様とお祖母様には許可取ったから‼︎俺と一緒に実家行こう‼︎」

「へっ⁉︎なっ、なんでこんな夜に…」

「お父様が呼んでる。…婚約のことについて」

「ヤダ…。あたし…紫音が…っ」

「気持ちは分かる。だけど理屈は後で。行こう‼︎」


部屋着から着替えてすぐに外へ出た。


もうすぐ夏だけど、さすがに夜は肌寒い。


お兄ちゃんの車に乗り、嫌な記憶しかない実家に来た。


不安しかないよ……。



「俺も一緒にいる。一花のこと1人にしないからな‼︎」

「…うん‼︎」


お兄ちゃんの存在が心強い。


もう、負けない。