自分勝手だけどイラっとした。
本気で好きに決まってる……。
好きだから、紫音の彼女なのに後輩の女の子に妬くんだよ。
好きだから、他の女の子に優しい態度取ってほしくないの。
紫音は何も分かってない…。
「すっげーブサイク。いじけんなよ」
「いじけてないもん…」
放課後、いつもより距離感のあるあたし達。
紫音が頬をむにっと摘まんでくる。
「俺の姫さん、ご機嫌斜めか。コンビニでアイス買ってやろっか?」
「物で釣られません‼︎ほんとに、機嫌悪くない‼︎大丈夫だから…」
「言ってくれなきゃ分かんねぇ」
「…うん。じゃあ…手、繋ぎたいです」
「了解」
本心を言わずに、差し出された手を握った。
でも……紫音の手を繋げるのはあたしだけの特権。
好きが募り過ぎて、束縛しちゃいそう……。
嫉妬深い嫌な女の子になりそうで怖い。
だけど、何より一番怖いのは………
紫音と離れちゃうこと。

