俺様には甘いイチゴを。




梅雨時期恒例のどしゃ降りの雨が外を濡らす。


こんなに雨が降るのは久々。


廊下の窓から見える景色は、帰る気を失せさせます…。


そんなことを考えながら、女子トイレに入り手を洗ってると鏡越しに目が合う女の子。


「…一花先輩‼︎」

「優菜ちゃん‼︎偶然だねぇ」

「そうですね‼︎雨の日って、湿気のせいで髪の毛やられちゃいません?」

「分かるよ‼︎あたし癖毛だから困るの‼︎」

「あたしもです〜‼︎アイロン頑張ってもすぐ崩れちゃう‼︎」


ふくれっ面で話す横顔は、恋する女の子。


妬いちゃうけど、紫音のこと考えてるんだろうなぁ〜……。


「あの……一花先輩」

「どうしたの?」

「どうしたら紫音先輩落ちますかね…。彼女さんに聞くのもアレですが…」


悪気なく首を傾げる。


だから真面目に答えちゃう。


「それ、あたしも知りたい」

「えっ?」

「紫音モテるでしょ?あたしも、紫音を完全に落とせる方法知りたいです」

「むぅ〜…彼女さんでも分からないのですか…」


優菜ちゃん、ごめんね。


あたしも紫音をメロメロにしたいのに‼︎