俺様には甘いイチゴを。




そんなしぶとい後輩からの告白が、とうとう本日10回目。


昼休み、いつもの体育館裏。


雨上がりのせいでまた靴汚れるし…。



「あ…紫音先輩だ…」

「お前が呼び出したんだろー。その反応なんだ」

「今日で10回目ですよ?もう、来てくれないかと思った…」

「俺、告白無視するほど冷たい人間じゃねぇから」


立ったまま俯き、一瞬悲しく笑った。


いつものアホみたいな笑顔はどこいった…。


「紫音先輩のバーカ……」

「はぁ⁉︎先輩にバカはねーだろ…」

「ん〜…もう‼︎優し過ぎるんですよ‼︎思わせ振りな態度取らないで下さい‼︎」


な、なんか……俺怒られてる?


涙を目にいっぱいに溜めて、俺を見上げた。


「あたし一花先輩になりたい…」

「お前じゃ俺の彼女務まんねーよ。もっと良い男いるって」

「それ全然フォローになってません‼︎」



改めて思った。


女の子ってよく分からん………。