でも、すごく幸せだから良いの。
お家に着く頃は夕暮れで、もうバイバイの時間。
寂しい……。
寂しいから甘えちゃう。
「ほら、早く家入れ。お前、チビなんだから風邪引くぞ」
「もうちょっと一緒……」
「可愛い顔しても無駄。はい、バイバーイ」
「むぅ〜‼︎ひどい‼︎紫音のこと、大好きなのにっ‼︎」
いじけてやるぅ‼︎
反抗期です‼︎
「仕方ねぇな〜…。こっち向け。かまってチャン」
「名前違うもん…」
「一花」
紫音に名前呼ばれるの…好き。
大好きな声に振り向くと、チュッとおでこにキス…‼︎
きゃー‼︎‼︎
「顔真っ赤じゃん。興奮しちゃった?」
「しっ、ししししてないもんっ‼︎」
「お前、すっげー素直っつーか……嘘つけないヤツだよな」
優しく笑われ、油断してた隙に唇へ…。
思いが通じて、初めてのキス。
「また明日。一花」
「ひゃ〜‼︎ちゅーしちゃった‼︎紫音とちゅーしちゃった〜‼︎」
「バカ‼︎声でけぇよ‼︎クソチビイチゴ‼︎」
紫音のことが好き過ぎて、行動のひとつひとつが好き…。
好きが溢れて、どうにかなっちゃいそう〜‼︎

