だけど甘えてばかりじゃダメだよね‼︎
自分の将来は、自分でちゃんと決めなきゃ‼︎
「…やっぱり、あたしもう少し考えてみる‼︎紫音のお嫁さんはまだ早い‼︎」
「お前なら言うと思った。俺もまだ一花のこと嫁にもらえない」
「いつでもどーぞって言ったのに?」
「俺がデザイナーの勉強して、すげー有名なデザイナーになったら嫁にもらう。一花に苦労かけたくねぇし」
真剣に考えてくれてる横顔が、すごく嬉しくて……。
堪らなくなり、ぎゅっと首に腕を回して抱きついた。
「なんだよチビ…。甘えやがって」
「ダメ?」
「全然良い。なんなら、早退して俺んちかホテル行く⁉︎」
「嫌だ…。なんか、ヤラシイ事考えてる顔してるもん‼︎」
「くっそ〜。バレたか」
膝に座らされ、ぐっと顔の距離が縮まった。
「チビのクセに一人で悩むな」
とても優しいキスだった。
紫音のおかげで元気になったよ。
ありがとう。

