俺様には甘いイチゴを。




晴れてお付き合いした、あたしと紫音。


「一花ちゃん‼︎紫音にたっぷり甘やかしてもらえよ〜♪おめでと‼︎」

「えへへっ‼︎ありがとう‼︎」


大輝君も祝福してくれたの‼︎



心の中は幸せで満たされて、大嫌いな勉強も頑張れちゃう……。


好き過ぎてずっと、くっついてたい。



季節的に冷える放課後も、繋いでる右手はポカポカ〜♪


少し遠回りして帰ったりもするの。


「一花。明日金曜日だな」

「はい‼︎やっとお休みだねっ‼︎」

「じゃ、ここ入って2人でイチャイチャしてく?」

「嫌だ…。なんか建物怖いです」

「警戒心強いイチゴだな…食うぞ」

「あたしは食べられません」


最近、人がしけてる謎のホテル街に連れて来られます。


カップルがたまに歩いてるくらいで…。


ちょっと怖い。


「チビイチゴ、ぜってー食ってやる」

「紫音に食べられるなら本望‼︎」

「お前、意味分かって話してんの…?」

「うん‼︎イチゴは、お砂糖派ですか⁉︎それとも、練乳派⁉︎」

「今、健全な考え方出来ねぇ」


頭を抱えて苦笑い。


あたし変な事言った⁉︎


たまに、紫音と話が噛み合ってないらしい事もあります。