俺様には甘いイチゴを。




やっと復活した俺の彼女。


授業中にちょっかいを出せば「やめて」って言いつつ、すげー笑顔。


お前は、Mか。



「もう‼︎消しゴム投げる暇あったら、ノート取りなさい‼︎」

「一花のクセに命令とか生意気なんですけど」

「紫音のために言ってるのですっ‼︎」

「俺、勉強出来るし。どっかの誰かさんみたいに数学補習になりませーん」


休み時間に対抗してくる一花。


悔しそうに頬を膨らます姿が、また可愛くて。


「おい、紫音‼︎数学補習ったら俺もなんだけど⁉︎」

「そうです‼︎少なからず、大輝君はあたしの味方です‼︎」

「ヤダ。一花にも大輝はあげない。絶対あげない…‼︎」

「あーあ、茉夏のこと敵に回したな」

「ひぃぃぃ‼︎助けて〜‼︎紫音‼︎」


俺にひっついて涙目。


一花が隣にいるだけで、こんなバカみたいに当たり前の日常が楽しい。


俺の中では、デカイ存在になってる。


なんか…俺ばっか一花のこと好きみたいじゃん。