俺様には甘いイチゴを。




案の定、翌日の学校は休み。


帰りに一花んち寄ってみよう。


一花いないと退屈過ぎる〜………。



長く感じた一日を終えて、下駄箱で靴を履き替えてた時だった。


「「あ…‼︎」」


一番会いたくないヤツと、思いっ切り重なる視線。


一花に手ぇ出しやがった日向虎太郎。


コイツの人間性も、何考えてるか分かんなくて苦手だ…。


「一花ちゃんの彼氏さんだ」

「どーも。この前は俺のいない隙に、デートまでしたらしいじゃん?」

「フラれたけど。バッサリと」

「当たり前だ、コラ」


なんかもう呆れて溜め息……。


内面と見た目反比例してるし。


「俺、諦める。一花ちゃんには龍崎君しかいない」

「は、はぁ…?」

「だから俺は、龍崎君みたいな男になる。そしていつか一花ちゃんを…」

「分かった‼︎諦めてくれるっつーことだな?」


頷いた日向に安堵。


俺みたいな男になる、ってやや理解不能だけどな…。


解決したってことで良いか。